それが幻想だと分かっていても、キャンピングカーが一台あれば生活を一変させてくれるような気がします。それでもキャンピングカーに食指が動かないのは、演歌調ともいうべき日本製のデザインの悪さです。一方で上品に見えるドイツあたりのコーチビルダー製は、おいそれと手が出せない値段です。先月末に公開されたシトロエンタイプホリデイズキャンピングカーは気になる存在です。かつてのシトロエンバスを彷彿とさせるパイクカーは、先代の根強い人気もあって支持を受けそうです。なるべく生活をシンプルにしたいので、映画ノマドランドのようなキャンピングカー1台の放浪生活に憧れますが、フォーカシング・イリュージョンは必ずしも上昇志向だけの現象ではないのかもしれません。その本質は、自分以外の何かが自分の生活を変えてくれるかもしれない、とのはかない期待なのでしょう。