菅前首相が解禁に言及したことから、ウーバーなどのライドシェアの議論が再燃しています。安全性と利便性の議論はかみ合わず、業界と労働組合の与野党へのロビー活動の結果、世界の趨勢とは逆行する不便な国になっています。安全性を盾に取る業界は、1970年代の白タクの感覚で、公共交通としての役割を強調します。双方の議論は感情論になりがちで、二種免許解禁で本当に事故が増えるのかは未確定です。古い業界体質が政治利権と結びつき、過疎地における移動の機会を奪っているように見えます。その結果免許返納も進まず危険な運転をする高齢ドライバーを見かけます。団塊世代のドライバーが引退する一方、いつ自動化されるか分からないタクシー運転手を目指す若者が増えるとも思えません。ペナンで乗ったライドシェアのドライバーはアーティストで、午前中は運転、午後は創作活動をすると聞き、移動が特別な体験になりました。