週末は、妻が雪洞キャンプをしに北アルプスに行きました。寒い季節にわざわざ雪山に出かけ、必要もないのに雪洞を掘って寝るなど狂気の沙汰ですが、妻いわく静かで良く寝られ最高とのことです。キャンプの魅力に都会的な快適さを加えたグランピングは、市場の裾野を広げました。自然と人工空間双方の長所を盛り込んだ良いとこ取りのグランピングが下火に見えるのは、本質的な魅力が色あせたからだと思います。自然が持つ原初的でピュアな喜びは、快適さとトレードオフの関係にあります。都市の世俗生活や地位財重視の物質至上主義に浸っていると、豊かな自然とのつながりが見えなくなります。現代人が正気を取り戻す唯一の方法は、かつての日本人にとっての信仰の対象であった、生命力に満ちた自然の懐に入り、生かされていることを自覚することかもしれません。