現代こそ有効な位打ち

頂上決戦にふさわしい好勝負でサッカーワールドカップが終わりました。東京オリンピックの30倍にあたる約42兆円をかけた大会は欧州、とくに準優勝のフランスとの間に軋轢も生みました。大量のオイルマネーがスポーツ界に流れ込み、欧州のビッグクラブを支配することには摩擦を伴います。巨額の移籍金が飛び交う世界で人は平静な心を保つことが難しくなります。サッカーの元プレミアリーグのプレイヤーの60%が現役引退後5年以内に、元NFLでは78%、元NBAでは68%が自己破産に追い込まれるという調査もあります。話半分としてもミリオネアだった選手たちの末路は明るいものではありません。金遣いの荒さ、離婚の慰謝料、投資詐欺など、メタ認知能力が欠如し、自分は特別な人間だと錯覚します。身分不相応な地位を与えると自己肥大化し、自滅していく伝統的な政敵排除法である「位打ち」は、消費が王様の現代こそ有効かもしれません。

Translate »