令和の神様

昭和の神様が松下幸之助氏なら平成の神様は稲盛和夫氏でしょう。稲盛氏は仏教の在家信徒として知られ、人生哲学や経営哲学について多くの書籍を残しました。自分が読んだのはもっぱらアメーバ経営に関する本で、市場環境に敏感な小集団に権限を与え、主体的意欲を引き出し、従業員が経営の主役になる日本を代表する経営手法です。とくに興味深いのは会計システムでこれはフィロソフィーと並ぶタイヤの両輪です。一方で、フィロソフィーという言葉に良いイメージが持てないのは、ウェイ・マネジメントやパーパス経営のように、手あかのついた軽薄なトレンドに見えてしまうからです。従業員を組織で監視・拘束する一方、ホームページを美辞麗句で飾り、何かに頼れば経営が上向くと考える、覚悟のない経営が日本経済を破壊してきたと思います。令和の神様になりうる素晴らしい企業が、大きなうねりとなることが必要なのでしょう。

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