暑い日が続くと夏バテを心配します。人気のある対策は栄養のあるものを食べることですが、これは食べることで体を養う栄養学の発想でしょう。栄養学が必ずしも健康的な食生活をもたらさない理由は、グリコーゲンを大量貯蔵できない考え方に偏っているからだと思います。人類が誕生以来現代まで続いて来たのは、食べ物を最大限に活用する能力を備えたからです。大半を占めたであろう食糧を見つけられない時期に脂肪を燃やすことで生き延びて来ました。すなわち空腹とはグリコーゲンの枯渇ではなく、脂肪を使い果たした時と言えます。バテた時ぐらいエネルギーを大量に使う消化を止めて回復に努めるべきですが、スタミナ料理を食べてタンパク質と脂質を過剰摂取し、その消化で体が疲れては本末転倒です。慢性的に栄養過多の現代人がそれでも食べるのは、空腹感という脳が作り出す妄想を信じるからでしょう。