歪められた自動車観

何かの間違いで買うかもしれない存在としてクラウンは気になります。40年間国産車を避けて来たのは、トヨタのコロナがBMW3シリーズとの比較で常に酷評されてきたように、思春期の頃の国産車が外国勢の後塵を拝してきたからです。そうして形成された自動車=左ハンドルという欧米崇拝の自動車観が消し難く根底にあるのでしょう。レンジローバーや911、ロータスエスプリといった孤高の存在、ミニデトマソへの愛着、フィアット131レーシングへの憧れなどです。しかし21世紀にはそんなエッジの効いた車は絶滅し、国産車を毛嫌いする理由はなくなりました。大型のアウディと競合しそうなクロスオーバー、7シリーズを思わせるセダン、シューティングブレークの客を奪いそうなエステート、カイエンと真っ向勝負のスポーツと、強敵ドイツ車4社を相手に、今や最もエッジの効いた独特の乗り味を持つクラウン一台で挑むトヨタを応援したい気になります。

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