物欲世界の常識から自由になる

週末に行ったしんぱち食堂の湯飲みには、江戸中期の俳人、横井也有が提唱したとされる健康十訓が書かれていました。一.少肉多菜、二.少糖多果、三. 少塩多酢、四. 少食多噛など食べ物にまつわる訓えが多く、残りは日光を浴びて運動し、よく風呂に入り、悩まずよく笑いよく眠り、欲望を抑えて人に尽くす、ことだそうです。更年期を過ぎた人の多くが肥満に悩む現状を考えると、現代の栄養常識よりは役に立ちそうです。映画独裁者のなかでチャップリンが語ったように、「私たちにもたらされた豊かさは、私たちを欲望の中へ取り残してしまった」のでしょう。豊かな食生活という幻想のなかでは幸せな満腹感など、本当は存在しないのかもしれません。食べることの意味をとらえなおすと、われわれは今よりはるかに少ない食べ物で体を満たすことができると思います。健康十訓を心がけることで物欲世界の常識から自由になれるのでしょう。

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