現代のヒトラー

「アメリカが最も恐れた男”プーチン”」を見ました。共同アパートで育った凡庸な少年が、冷酷非情で傍若無人な怪物となりマフィア国家のボスに上り詰める物語は、歴史で知るヒトラーと重なります。KGBでは人間の弱さにつけ入る方法、人を操る方法、相手の心の内側に入り込む方法を学んだものの、スパイとしては凡庸で東ドイツの崩壊を目撃し、超大国と信じて身を投じた国の消滅に幻滅したあたりも同じです。東ドイツから帰国してしばらくタクシーの運転手をした後、サンクトペテルブルクに住む元KGBという理由だけで、業績がないまま副市長になった幸運も似ています。運と野心と謀略でその地位につき、若さと強さを前面に押し出した強面のタフガイとして、自信を失った国民に熱狂的に支持されるあたりもヒトラーを彷彿とさせ、今が大戦前夜でないことを願うばかりです。

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