戦争を語らず学ばない

激しい地上戦が行われた那覇近郊には多くの戦跡があります。しかし新都心として再開発された安里五二高地(シュガーローフ)のように、案内板がなければそこが日米激突の最前線であったことを示すものはありません。この小さな丘が1週間にわたり米軍を撃退し続けたことは驚きです。GHQによるウォー・ギルト・インフォメーション・プログラムによって、われわれは勇猛な先祖の話を伝承できていません。昨日は映画ハクソー・リッジで有名な前田高地(浦添城址)とその近くにある嘉数野戦病院壕跡に行きました。国道330号線拡張工事により、草木に覆われた金網のなかが病院壕跡であることを示すものはありません。近くには住民の避難壕として使われていたチヂフチャーガマなどがひっそりとたたずみます。ペリリューでもサイパンでも未だに機銃弾や戦闘車両、航空機の残骸が放置され戦争を生々しく伝えますが、日本では戦争の痕跡が消されそこから学ぼうとしません。戦争を語らず、祖先の苦労も知らずに平和が永久に続くとは思いません。

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