必需品になった嗜好品

週末は久しぶりの快晴で山は賑わいました。良く登る西岳、編笠山は富士見登山口から10kmほどで累積標高1,270m、3時間ほどのトレイルですが、この程度の運動で空腹を感じることはありません。燃料補給なしにどこまで歩けるか試した北アルプスでも、何も食べずに一日歩いてもエネルギー切れを起こす兆候はありませんでした。不食を実践する人は世界に少数ながら存在し、300Kcal程度で一日を過ごすライトイーターなら数十万人規模になり、多くが長年の習慣から嗜好品的に食べていると言われます。確実に言えるのは、お腹が空くことと、食べたいという衝動は無関係で、われわれが感じる空腹は脳の反応です。人は感覚器官が伝える五感を使い生きていますが、空腹は低血糖を脳が感知する内部の反応のために、その実像を知ることを困難にしています。お腹が空いたのではなくお腹が空いたと思っているだけで、胃を満たすためではなく、血糖値を上げるために食べています。食べなければ死ぬという信仰があまりに強いために、嗜好品はいつしか必需品と入れ替わり食べることの意味を変えてしまったのだと思います。

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