都市の贅沢品

近所のインド料理店はもっとも足を運ぶ店の一つです。コロナ後初めて行ってみると、以前は活気のある店でしたが客の姿はなく料理人の数も半減していました。飲食店を支援したい気持ちはありますが、食べることに意識を向けると以前ほど多く食べる必要がないことに気づきます。簡単に幸せになる方法は森のなかで深呼吸をすることや、積雪のトレイルをリズミカルに走ることですが、都市に住む限りこれらは贅沢品です。一方、都市で最も手軽に幸せを感じる手段は食べることです。しかし、前者をいくら消費しても有益であるのに対し、食べることは麻薬的で体に負担をかけます。生命を維持し英気を養うために食べるのか、欲に任せて節操なく食べるのかによって同じ行為でも結果は異なります。体型を維持することが難しいのは、深い意識のレベルで正常な食欲をコントロールしなければならないからだと思います。一方、運動を継続することで人生の最盛期を延長できますが、運動を続けることも難しいと言われます。食欲のコントロールと運動を続けることの難しさは同根で、自己の内的探求なしには実現できないのでしょう。

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