昨日は那覇に赴任している中学以来の友人にひめゆりの塔や平和祈念公園などを案内してもらいました。沖縄陸軍病院第三外科が置かれた深さ14mの壕が巨大で不気味な口を開ける威容に圧倒されます。看護要員とし従軍していた15歳から19歳の女学生の過酷な環境下での死はここだけの話ではないはずです。18万8千人とされる沖縄戦犠牲者の半数が住民とされ餓死者、病死者、疎開船の撃沈による被害を含めると20万人をはるかに超え、やりきれないのは戦局が絶望的になった後に犠牲が増えていることです。愚かな判断はこうした最前線から遠く離れた安全地帯で行われ、無実の献身的な人々の命を奪い、それは今も世界のどこかで続いています。戦跡ほど心を動かされるものはありませんが、われわれは観光客としてそこを通り過ぎ自分の欲を満たすためだけの生活に戻ります。残念なのはこうした多くの人が見るべき施設が有料であり、写真撮影さえ禁止していることです。学ばないことこそ最悪なのだと思います。