脳の暴走を防ぐ最低限の暮らし

一人で過ごすときは一日一食ですが家族といるときの朝食は固形物を摂らず味噌汁のスープだけにします。一見味気ないように見えて具材が入らない味噌汁は味覚に集中でき複雑な味を感じ、食べる喜びはむしろ豊かになります。何事においてもストイックさが魅力を放つのは物や情報が少なくなることで五感が研ぎ澄まされるからだと思います。貧しい時代の豊かさは欠乏が満たされる快ですが、物があふれる時代の豊かさは内面と向き合う静けさのなかにあるのでしょう。大半の中毒症状がそうであるように食べれば食べるほど食べたくなる過剰摂取のサイクルを止められなくなります。問題は体が欲求していないのに脳は食欲を感じるアンバランスにあり、くつろいだ呼吸を意識するだけでも冷静になり食欲は薄らいでいきます。生物が脳を獲得したのは5億年ほど前で進化の課程の8割から9割を脳のない状態で過ごしたために、他の臓器などお構い無しに脳は自らの欲求だけを満たそうとします。脳の暴走を防ぐには無用な欲望と執着が起きない最低限で暮らし無駄に感情を動かされないことだと思います。

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