世界が同時に有事体制を敷く今は、各国のリーダーの力量を比較するこの上ない機会になりました。何かと批判される安倍首相ですが、誰がなっても批判される気の毒な役回りは割り引く必要があると思います。過去のリーダーと比べて答弁も安定し、長期政権にはそれなりの理由があるのでしょう。首相への批判は日本の政界・官界・財界・学界という伏魔殿が生み出す矛盾が含まれると思います。国民不在の打算や駆け引きが渦巻き、非常時に舵取りができる自然発生的なリーダーが生まれない社会と政治の不健全さこそ問題にすべきでしょう。世界で初めて首相在任中に産休を取得したニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相はロックダウンレベル4という思い切った対策でニュージーランドを守り、国民に寄り添う明確な姿勢と決断力が評価されました。ウィルスを抑制したアイスランド、台湾、ドイツ、ニュージーランド、フィンランド、デンマークのいずれの国も危機の中で女性がリーダーシップを世界に示しました。男の世界が政界や業界に寄り添い損得で忖度するのに対して、女性リーダーが示す思いやりと共感力こそが本来のリーダーに求められる資質でしょう。