
多くの宣伝は恐怖と脅しを使いますが、頻繁に表示される「ガンの早期発見」広告は不快であり、有害だと思います。検査精度が上がるに従い、一生悪さをしない潜在ガンを見つけてしまい、米国などでは過剰医療が問題視されます。生前には発見されず、死因にもならなかった潜在的なガンは実際に一定数が見つかります。問題なのは「早期発見」が過度に単純化されることで、検査前だけ節制するような本末転倒も起きます。問題はいくら早期発見をしてもガン自体は減らないことです。ガン検診には科学的根拠のあるものが含まれ、全てを否定するものではありませんが、肥満や身体活動不足、飲酒、加工肉・赤肉の過剰摂取を避け、代謝状態を良好に保ち、病気を寄せ付けない身体を作ることが先決のはずです。二次予防にばかり注意が向く社会は不健全で、病気を未然に防ぐ一次予防は、心血管疾患や糖尿病などの生活習慣病も防ぎます。