最後の時代への郷愁


河口湖自動車博物館を見ました。標高1,100mの別荘地に8月だけ営業する施設は、開館30分前からマニアが集まり始めます。目的は併設の飛行館で一式陸攻を見ることですが、博物館としての完成度は自動車館が上で、しかも1,000円とバリューです(飛行館は1,500円)。最大の価値は、馬車→初期自動車→戦前→戦時中→戦後→現代という連続した時間軸のなかで、自動車の歴史が連続性を持ちつながることです。ある意味で工芸的な機械だった戦前の自動車と、戦争により高度化した工業技術、量産性、性能が戦後に結合する「理想的な結婚」が50~60年代なのだと感じました。そして自分が車に乗り始めた70~80年代は、車が移動する電子機器になる前の最後のマシーンの時代なのだと思います。この年代の車に魅力を感じるのは、人間が機械を操る最後の時代への郷愁なのでしょう。

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