中庸の訓え


多拠点居住のメリットは複数の季節を行き来できることだと思います。八ヶ岳の森に来るようになって30年経ちますが、真夏でもクーラーが必要だと思ったことはありません。山に登れば、季節は東京と2か月は違い、9月には低体温症による遭難が増えます。夕暮れ時にデッキで鳥と虫が鳴くのを聞きながら、暮れ行く空を眺めていると副交感神経が高まり、逆に人間がダメになりそうな気がします。都市は交感神経過剰、自然のなかでは副交感神経過剰で、バランスを取る方法は両者を移動することかもしれません。古今東西、多くの偉人が中庸であることの大切さを説きました。中庸とは両極のどちらかに固定することなく、状況に応じた最適な位置の選択のような気がします。人類が常にハレとケを必要としたように、仕事がないと遊びが楽しくないように、どちらかに偏ることなく「振幅を持って生きよ」という訓えであるなら腑に落ちます。

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