

友人夫妻との会食で2日連続して外食をしました。1日目は近所で評判の良い予約困難なフレンチレストランです。料理の完成度は高く、サービスも文句はありません。「楽しいはずだ」と頭で理解しようとしても、身体がどこかで違和感を覚えます。良い店ではあるけど「また行きたい」とは思えないのです。求めているのは予定調和を超える瞬間なのだと思います。地方の3,000〜4,000円台のコース料理は難しい価格帯です。高級店の洗練と家庭料理の温もりの狭間で、どこか既視感のあるセミプロの味になってしまう気がします。翌日訪れた山梨県の築100年の古民家を使った店は異なる体験でした。アーティストでもあるオーナーが作る料理は、家庭料理の延長のようでありながら、美しい器、繊細な盛り付け、建物の歴史、空間全体の美的センスが固有の世界観を創り出します。求めているのは、ここでしか得られない交換不能な唯一無二性なのでしょう。