登りのゾーンと下りのゾーン


本格的な山のシーズンに入りました。山歩きの楽しさは登りと下りでは異なると思います。登りは単調な運動になりがちですが、歩きながら考えると頭がよく働き、思いついたアイデアをiPhoneに音声入力していると結構な分量になります。気が付くと途中の記憶が抜けていて、もうここまで来たのかと思う登りのゾーンをしばしば経験します。一方で下りのゾーンは滅多に起きません。自分の身体とは思えないほど早く危険な岩場を下るような経験で、あたかも誰かが乗り移ったかのように自分の意思を超えて身体が動きます。毎日山に入っていた福島県に居た時、体がトレイルに適応し軽々と動くようになったときに稀に現れる現象です。思考が完全に止まり身体の動きは早いのに映像はスローモーションで多幸感に包まれます。山に引き付けられる最大のモチベーションは下りのゾーンかもしれません。

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