二人でいることの自由


パセリの写真の多くは山で撮られたものです。連れて行かれたパセリの気持ちは分かりません。12歳とされるラブラドールの寿命より2年長く生き、直前まで元気だったことを考えると健康的な習慣だったと思います。晩年のため上位入賞はしませんでしたが、白馬で人と犬のトレラン大会に出たことも良い思い出です。山にいる時のパセリは、本来の犬の姿に戻っていたと感じます。街ではリードにつながれ、窮屈な人間社会のルールに合わせることを強いられますが、森の中を歩く時パセリはいつも笑っていて、都会よりも歩くスピードが上がります。身体の記憶が蘇り、犬らしく自然に振る舞える場所が山であり、森だったはずです。山を駆け降りるとき、影のように寄り添い普段は見せない速さで俊敏に動く姿は、人との協働作業に喜びを感じるラブラドールならではかもしれません。われわれの間には二人でいることの自由があった気がします。

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