過ごした時間の象徴


水曜日の夜パセリが旅立ち、木曜日の朝動物霊園に行き、その日のうちにリードや食器などパセリの使っていたものすべてを処分しました。もう使う相手のいないパセリの持ち物を見るのが辛いからです。朝起きて階段を下りた場所に、いつも置かれていたドッグベッドがない空白は、その場所が突然意味を失いパセリを思い出します。痕跡を消したら今度は空白を見るたびに、パセリのいない世界を感じ喪失感を突きつけます。空気のようにいつもそこにいたから、失って初めて安心して心を預けられる存在だったことに気づきます。そばにいて、ただ見つめ尻尾を振り、ただ撫でられるだけの存在が、例外的に純粋な無条件の味方だったと感じます。パセリと一緒に過ごした八ヶ岳の森に、墓石を建てようと思いました。しかし今はベンチを創りたいと思います。ベンチは共に過ごした時間を象徴し、これからもパセリと過ごす場所になる気がします。

Translate »