廃墟に「幻」を見る力


柴崎駅前にある手紙舎のもう一軒のカフェ、手紙舎 2nd STORYに行きました。築50年以上と思しき雑居ビルの2階にあり、リノベーションの観点で見ると本店より過激です。150㎡ほどにショップとカフェがあり、段差と天井高によりショップ、客席、厨房カウンターが3つのセクションに分けられます。世界観を届けるカフェは、インスピレーションを受け、思考を整理する場所だと思います。入店する客の方から「こんにちは」と声をかけるところは、街のサードプレイスといった印象です。駅前立地ながら、ありふれた老朽化した雑居ビルは、改装されなければ廃墟に見えます。建物の歴史を感じるむき出しのコンクリート壁が、新建材の対極にある本物の迫力を場所に与えます。老朽化したビルに独特の世界観を持たせ、エッジの効いた唯一無二の空間にするのは、そこに幻影を見る力がなせる魔法なのでしょう。

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