
事業は総合芸術だと思います。アートの要素が強い世界ですから、数学的マーケティングとか、ジャングリアの成功確率73%と聞いても違和感を覚えます。もちろん経営管理の基盤はサイエンスですが、そこまで緻密な計算をしているマーケティングの神様なのに、小学校低学年でも分かるアトラクションの処理能力を無視して700億を投じたことには理解が及びません。「プロ経営者」と自己プロデュースをして、その仮面がはがれる前に会社を渡り歩くジョブホッパーが、優良企業を見るも無残な姿に破壊する例も多く、自分でリスクを取るだけ森岡氏は良心的だと思います。それでも公的資金を自分の会社に出資させ、その資金を不透明な取引でファミリーに流ししたとなると話は別です。世間が熱狂する、神聖にして不可侵のカリスマという偶像にこそ、われわれは警戒を怠ってはならない気がします。