
小さな高級車というのはいつの時代も魅力的なコンセプトです。先月末に発売された三菱デリカミニは、受注がいきなり1万台を超え、驚くのはその4割が290万円超の最上級グレードということです。悪路走破性能が大幅に改善していることをアピールしており、オフロードワンボックスという世界的にも稀なカテゴリーのデリカファミリーを、三菱の核に据えようと考えているように見えます。セカンドカーや地方都市の足として使われてきた軽は、今や一台ですべてをまかなえるマルチパーパス車に進化しています。軽のスーパーハイトワゴンの車内は驚くほど広く、十分な動力性能や快適性に走破力が加われば、これで十分と考える人が増えるのは当然でしょう。軽で培った小型化技術、低コスト設計と経済性は、東南アジアやインドの成長市場で日本車がシェアを獲得する原動力であり、ガラパゴス規格は日本車の世界戦略の礎となっています。