
北アルプスの景勝地・上高地について松本市は、観覧料を徴収する制度の創設を検討すると明らかにしました。上高地では、先月末までに2008年以来最多となる156万人以上が訪れ、ごみの放置などの問題が顕在化したと言います。交通渋滞の緩和を目的とした料金徴収システムであるロードプライシングと、観光地の観覧料は意味が違うと思います。富士山の入山料、観光地の駐車料、寺社の観覧料、宿泊税などは個人消費であり、公共交通の最適化や大気汚染の改善をはかるロードプライシングとは異なります。消費を罰する消費税により経済が低迷したように、一方的に取り立てる税金なのか、便益への対価としての料金なのかを明確にすべきでしょう。南会津にある重要伝統的建造物群保存地区である前沢集落はほとんど訪れる人もないのに、300円を徴収するために人がはりついており、せめて損益分岐点ぐらいは考えてほしいものです。