中毒性のない食事


昨日は港町にある旅館に泊まりました。昭和28年から営業しておりかつての日本家屋の懐かしさが漂います。雪の舞う寒い日には石油ストーブの暖かさがしみます。特筆すべきは食事で、夕食も1泊2食6,600円とは思えない豪華さでしたが、とくに懐かしいのは朝食です。皮をカリッと焼かれた魚も絶品ですが、味噌汁も卵焼きも漬物も懐かしく、寒い日本家屋で祖母が作った朝食を思い出します。高い宿に泊まらないのはケチだからですが、商業化以前の懐かしさに触れたいのであれば、生業的な小さな宿に泊まるに限ります。遠くまで行かなくても、派手に散財をしなくても、本当に大切なものが何かを教えてくれる宿こそ良い宿だと思います。消費の自由を謳歌し刺激を求めた日本人は、生活の節度を失い、生活の中に根づく美学さえ失ったと思います。世間ほど外食に興味がないのですが、中毒性のないこうした食事こそ日本人の体質にあっていると感じます。

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