慎ましく清々しい生活


東京に住んでいると地下鉄やターミナル駅でオーバーツーリズムの弊害を日々目にします。その結果、都心のラグジュアリーホテルは庶民の手の届かない価格帯になり、出張で泊まれるホテルさえ無くなりつつあります。物価に関して優等生とされてきた日本ですが、日々の買い物でも野菜や果物の値段は少し前の倍の値段になり、燃料価格や水道料も倍増しています。他方で、地方都市に行くと価格上昇は幾分ゆるやかで、野菜などは都会より安く、温泉宿でも3、4,000円で泊まれるところがあります。自然の恵の恩恵を受けられない都会では、原価、経費、人件費の上昇がすべて商品価格に影響しますが、自給自足的に農作物を作り出すことができる地方部は、むしろ生活が豊かな気がします。田舎に行くと、現代人が欲望に溺れる前の、慎ましく清々しい生活が残っているのかもしれません。

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