
メディア史に残るフジテレビのスキャンダルを端緒に、テレビの瓦解が始まるのかもしれません。売上ではすでにネット広告に逆転され、テレビを見ない人は一定数にのぼります。フジテレビのスポンサーの3割が離れたと伝えらますが、トヨタと経団連会長企業の日本生命が距離を取ったことは雪崩現象の予兆です。テレビCMの有効性に疑問が呈されていたところに、テレビCM自体が企業価値の棄損や消費者離れにつながるとなれば、横並び発想の日本企業が広告の出稿を取りやめるのは時間の問題です。大宅壮一氏がテレビの低俗性が、人間の想像力や思考力を低下させる「一億総白痴化」に警鐘を鳴らしたのは70年近く前ですが、昨年はマスメディアによる選挙報道の偏向ぶりが露呈した一年でした。もの言う株主とスポンサーの撤退により、今年はテレビ終焉の年として記憶される気がします。