サウナを巡る旅の終着点


岸見の石風呂を見るために山口に行きましたが、収穫は大きくサウナを巡る旅の終着点は周防国かもしれません。事業者目線でサウナブームを見たとき、すでに市場の熱狂は去り、終焉の時を迎えていると思います。なぜ人はサウナに入るのか、サウナの本当の価値は何かを自問しながら、本場フィンランドに行くべきなのかとも考えました。しかし、岸見の石風呂に入り、その歴史を調べたことで霧が一気に晴れました。石風呂も北欧式スモークサウナも基本構造は同じで、おそらく発祥経緯も似たものだと思います。1180年の南都焼討により焼失した東大寺再建のため、巨木を求めて周防国佐波川上流の山奥を切り開き、労働者の保養と治癒に石風呂が作られました。石風呂は病に効くと評判になり戦後まで使われ続けました。東大寺再建を進言した時、重源上人が自分と同じ年齢であったことにも少し運命を感じます。

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