庭の時代の建築

今さらですがラコリーナ近江八幡を見ました。営業時間前でしたので、見たのは外観だけですが、それでも世界を見据える美しさと迫力に圧倒されます。イタリア語で「丘」を意味するLa Collinaは、イタリアの建築家、ミケーレ・デ・ルッキ氏の人と自然が融合した場所というインスピレーションに、自然建築デザインの藤森照信氏の設計が加わる幸せな結婚だと思います。かつて隈研吾氏はジェフリー・バワを「庭の時代の建築家」と呼びましたが、独特の世界観を持つ藤森建築は理想的な庭を得たことで完成したのでしょう。50年、100年と歳月を重ねながら、実り豊かな森の中に人の暮らしが融合することこそがあるべき姿であり、日本の里山の美しさ、棚田の美しさに回帰すべきという妄想が膨らみます。もはや建築家のアーティスティックなエゴなど不要なのかもしれません。

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