至福から遠ざかるサウナ

現在のサウナブームは、1964年の東京オリンピックにフィンランドチームが持ち込んだサウナを発祥とする第一次ブーム、スーパー銭湯ブームに次ぐサードウェイブとされます。しかし、昨今のブームの加熱ぶりに違和感を感じていたのですが、南会津で2日間テントサウナをしてその理由が分かりました。高温になることで人気のMORZHではなく、せいぜい65℃のサヴォッタ製のテントサウナに入ると、サウナは主役ではなくなります。サウナストーンで調理をするなど、自然と一体化したピクニックの一部となることがとても新鮮でした。高温サウナを有難がり、我慢を強いる背景にはトトノイ(調い)偏重思考があると思います。高温サウナは危険を伴い、過去には火傷による死亡事故もありますが、極端にトトノイを求めた結果、体のセンサーが鈍感になり、水風呂の冷たさを競うなど刺激が先鋭化し、至福からは遠ざかっている気がします。

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