近所の食品スーパーが撤退した後に、しまむらが出店しました。値下げされた商品のハンガーには、質感もデザインも悪くない390円のシャツが並び、スポーツブランドのロゴ入りのものでも790円と格安です。消耗品の靴下は2足で190円の値札を下げ、賢い消費者をアピールしたいケチ自慢の本能を刺激しそうです。問題は消費者がその価格に慣れてしまうことで、商店街で衣類を扱う店を一掃してしまう危険性があります。しかし、安さと選択肢の豊富さは、流通業の普遍的な正義であり、ファストファッションなどへの批判と同時に、その貢献を評価する必要があると思います。ユニクロの柳井氏は「同じ目線でつるんでいるから世界を目指せない」と言い、夜の会食や会合を避けますが、気分によって消費行動を変えるきまぐれな市場の空気を読むには、雑音を消して自らの感覚を研ぎ澄ます必要があるのでしょう。