造花のような自然

連休が終わりましたが結局今年は花粉症を発症しませんでした。30年以上花粉症に悩まされてきた身としては奇跡的な出来事です。新甲子温泉で暮らすようになり、病気と言うほどではない身体の不調も気にならなくなりました。今は9割の時間をブナの森での暮らし、隔週で東京の仕事をする二拠点居住をしています。離れてみてこれまで気づかなかった良さに気づくものですが、残念ならが都市の暮らしには魅力を感じません。僕自身都市的なパラダイムに何の疑問も持たず都市で生活しその郊外で暮らしてきました。離れてみて見えるのはその負の側面です。息苦しいし、排ガス臭いし、生命力を感じない造花のような自然ばかりで足元に可憐な草花を見つけることもできません。早朝近所の公園を散歩すると、花の香りが漂ってきますが、強烈すぎてかえって胸を悪くなりそうです。住宅街の狭い道路の狭小地に三階建て住宅が隙間なく並び、そこからは狭い空が申し訳程度にのぞくだけです。部分最適で一貫性をもたない日本の都市は、人のエゴがぶつかり合う場にさえ見えます。

宿の近くの剣桂はいっせいに若葉をしげらせ、今の季節の巨樹の森は生命力にあふれています。

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