健康産業の不健全さ

5人が死亡した紅麴問題は、BBCが世界に発信するなど大きな広がりを見せています。トクホと呼ばれる特定保健用食品は、一定の効能を持つ食品機能を保証する制度として1991年に始まりました。今回問題になる機能性表示食品は2015年4月から始まった制度で、健康食品やサプリ市場を創出する国家戦略の一環でもあり、インバウンドが来日する目的の一つとも言われます。審査が厳しく、認可取得に関する費用と時間が問題視されてきただけに、国を巻き込んだ賠償に発展する可能性もあります。2月から腎臓障害の噂が出ていたものの、製造が昨年末に閉鎖された工場であることも原因究明を遅らせそうです。背景には健康不安をあおり、サプリ中毒者を生み出した健康産業の不健全さがあると思います。身体の不調は全身性の問題であるにもかかわらず、生活習慣を改めず、気楽にサプリを摂取する健康リテラシの低さに原因があるのかもしれません。

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