日本工学院に出講する木曜日は、自分本来の食欲と向き合うことができます。食べ物が手の届く場所にある普段の生活は食欲センサーを狂わせ、体が欲していないのに大脳は食欲という幻想を生み出します。この季節に届いてしまう株主優待のお菓子類は不幸のギフトで、目の前にある食料を無視できないのは、長年飢餓に苦しめられてきた人類の性があるからでしょう。少食が健康長寿につながることは知られますが、正常な食欲を維持することが難しいのは、DNAに刷り込まれたプログラムが心を動かしてしまうからです。食欲の大半は間違った欲求であり、体を維持するためではなく感情を紛らわすために食事をします。食欲に振りまわされない方法は、煩悩を刺激して欲望をかきたてる情報を遮断することで、食品に近づかないことでしか正常な食欲を維持することができない気がします。