唯一のこだわりは自分の身体

面倒を減らしたい第二の人生を始めると、執着とこだわりはどちらも無用だと思います。共に一つのことに心がとらわれている状態を示しますが、前者は対象から離れ難い受動的な態度に対して、後者は能動的です。第一の人生におけるこだわりは生活の原動力でしたが、以前は関心のあった料理の美味しい店も、自動車の性能やデザインも、ホテルの贅沢さも、今は興味を感じません。モノが増えるよりパソコン1台で全てをこなせる方が望ましく、音楽を聴くのもラップトップのスピーカーを使います。山で使う帽子は90年代の始めにアメリカで買ったものですし、自転車は34年前に結婚祝いにもらったブリジストン製が現役で、18万km走ったフィアットは法定点検以外に手をかけません。唯一のこだわりは自分の身体で、自然のなかで体を鍛え、味覚を始めとした知覚を磨くなら、何がなくても楽しく生きていけると思います。

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