昨日は日本二百名山の七面山(1,989m)に登りました。日蓮宗総本山の身延山久遠寺に属する七面山敬慎院がある山岳信仰の山です。トレイルランニングレースで三度登りましたがトレッキングは初めてです。標高差1,500mの霊峰富士を望む参道では、白装束の修行者を多く見かけます。南無妙法蓮華経を唱え山上の聖地に登詣する信徒は若い人も多く、今も信仰が守られることに安心します。普段の生活で失った心や身体のバランスを取り戻すために山を歩く行為は、一般人のための修行だと思います。日常生活で萎える気を戻す行為がハレであり、聖なるものに触れることでバランスを復元します。執着を手放し日々満足して、余計なものをそぎ落としシンプルに生きることが人間性を回復すると感じます。欧米中心に発展したトレイルランニングが日本に根付くのは、山岳全域を境内とする比叡山や高野山が開かれ、千数百年の修験の歴史を持つからでしょう。