掛け値なしに世界一過酷な山岳レースTJAR(Trans Japan Alps Race)の応援で1年ぶりに北アルプスに来ました。富山県をスタートして、北・中央・南アルプスの日本の屋根を縦断して太平洋に至る415km、累積標高27,000mをサポートなしに、サラリーマンが取得可能な1週間(8日以内)の休暇で走破する最も原初的な旅です。5万Kcalもの途方もないエネルギーを消費するという名誉も賞金もないレースが成立するのは、このレースが草の根から始まったように、トレイルランニングが商業スポーツへのカウンターカルチャーとしての性格を帯びるからでしょう。絶望的な距離の世界一過酷なレースに、人生を賭ける価値があるからこそ、エクストリームスポーツの世界は人類史に前例がないほど短期間でパフォーマンスの急激な向上が起きたのだと思います。選手がわずか数日で踏破する415kmの6分の1ほどのお気楽登山でも、人間の限界を超えた超人たちの体力と精神力を垣間見ることができます。