人は一晩にコップ1、2杯の汗をかくと言いますが、この季節はそれを実感します。クーラーによる体調不良よりは寝汗の方がマシで、その不快さも朝入る水風呂で一掃されます。われわれが進歩と呼ぶものの大半は対症療法による一時の気休めに過ぎず、物理的に気温を下げるより水風呂は爽快です。検査数値を信奉し、何かが身体に良いと聞けばそれを信じ込む健康カルトより、この爽快という実感の方が大切でしょう。医学はいつの時代も発展途上であり、そこで語られる真実は、前提によっては結果が変わるご都合主義の仮の結論に過ぎません。すべての食品は毒にも薬にもなり、昨今人気のオメガ3脂肪酸やオリーブオイルの危険性も語られ始めています。古代より賢人が伝えてきたように、中庸を知り、身体が感じる爽快さに真理を見出すことこそ最善の道のような気がします。