起業は当たり前

サテライトオフィス発祥の地とされる神山町を擁する徳島県のイベントに行きました。人が人を引き寄せる神山町の軌跡を見ると、補助金のメリットだけで企業や住民を呼ぼうとする自治体とは対照的です。来てほしい企業を逆指名したり、ユニークな取り組みが奏功して日本のどこにでもある中山間地域の人口5,000人の町が全国区の知名度を得ました。全域に光ファイバーが敷設されるなどインフラ上の利点はあるものの、その誘致手法は戦略的です。20年以上続くアーティスト・イン・レジデンスを皮切りにワーク・イン・レジデンスでサテライトオフィスを誘致し、シェフ・イン・レジデンスなどのレジデンス戦略が秀逸です。レジデンスとは滞在期間を示し、他の自治体のように移住にこだわらず、いわば出入り自由の関係人口構築を当初からコンセプトにしました。その総仕上げとも言えるのが2023年春開校予定の神山まるごと高専です。認可されるとノルウェーにある大学に次ぐ世界で二番目に小さい町の高等教育機関になります。起業家が創業メンバーとなるこの学校の卒業生にとって、起業が当たり前になることを期待したいです。

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