年末はスーパーが一年で最も活況を呈する時期です。クリスマスに続く書き入れ時ですが正月用に模様替えした店内は盆と正月が一緒に来たような状態になります。本来消費者は強い立場ですが、2、3日店が閉まるだけなのに籠城戦に備えるようにあれもこれも買い込むのは悲しい性でしょう。企業活動は人の欲望と執着を利用してより多く売ることですが、この日ばかりは消費者はお金を使いたくて自ら店に向かい、鴨がネギと鍋とガスコンロまで背負って来るようなものです。普通の食材は正月用パッケージに衣替えしただけでハレの食事として高級品に変身します。客にとって店はアウェイで、BGMの曲を変えると買い物客の歩くスピードは変わり、ついで買い、衝動買いで消費単価は増えていきます。災害時のライフラインとなる流通業ですが、大晦日まで営業してもらえ、店によっては年中無休なことには感謝しかありません。日本が住みやすいのは流通業が素晴らしいからでしょう。価格に敏感な我が家ではクリスマスや正月用として売られる商品を買うことはなく、普段と変わらない値段で売られる食材を正月用に見せる工夫が大切だと思います。