優雅さかプライスレスか

昨夜は苗場山の5合目にある赤湯温泉に泊まりました。徒歩でしかアクセスできない秘湯は、途中みぞれから激しい雨に変わるあいにくの天気でしたが、むしろ山の出湯らしい風情があります。2時間ほど歩いて宿に到着し、川沿いの露天風呂につかると絶妙な温かさに極楽や天国という言葉しか思いつきません。自分で荷物を背負い、粗末な山小屋に泊まり、野性味あふれる河原の露天風呂に夜はヘッドライトの明かりを頼りにつかる圧倒的なリアリティーは優雅さとは無縁ですがプライスレスです。高級な宿が提供しえないものは、自らの体を使う身体感覚と誰かがお膳立てしたわけではないありのままの現実でしょう。飲水は川でくみ、シーツやタオルも持参しますが簡素な部屋は快適で、雨の日のテントに比べればまさに天国です。多くの旅館は大概期待値と満足は大きく変わりませんが、民宿の魅力は期待値を超える料理にしばしばお目にかかることです。人力以外の輸送手段を持たない山小屋なら、料理はいつでも期待値を超えます。

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