自然は想像を超える

鈍感なのか年を重ねたせいか、感動することがありません。若い頃ならアマンリゾートの豪華さに無邪気に感動したものですが、それも今となっては感動したのか感動した気になっていたのか分かりません。どんなホテルを見ても感動を呼ぶとか、心を動かされることなどなく、予定調和を確認しに行くだけです。所詮人が作ったものはどれも想像の範囲で写真を見れば見に行くまでもないと思います。海外の観光地も同じでわざわざ確認するために行く場所など少数でしょう。一方で自然の創造物には心を動かされます。昨日は東伊豆町にあるシラヌタの大杉を見ました。急傾斜地の暗い人工林に、あたりとは全く不釣り合いな森の巨人といった風情の大木が、静まり返った森を支配しているような威厳さで佇みます。まわりとの比較が無意味な巨木が1,000年もの間、天城山系の森で風雪に耐えてきた姿を想像すると、その神々しさに立ち去り難くなります。巨樹はいつも想像を超え、その反面撮った写真を後で見るとあまりの小ささに失望します。近くにはおばけ杉と呼ばれる異様に多くの枝を持つ杉の大木があり、シラヌタの大杉を見ていなければこれも驚愕すべき大きさです。そのあと南伊豆町に行き、海岸で夕日を眺めているといつまでも飽きません。

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