都市を自然に持ち込む愚

昨日はDom’up camp village那須高原に伺いました。3年ほど前に訪れた時は背丈ほどの藪が生い茂る荒れ地でしたが、下草を刈り枝打ちをしてから公園のように美しく生まれ変わりました。かつては人手の入った雑木林が長く放置されていた場所ですが、キャンプサイトがゆったりと配置された広場でコーヒーを飲みながら心地よい風に吹かれていると、アメリカのゲストランチにでもいるような錯覚にとらわれます。せっかく自然のなかに出かけながら駐車場のように詰め込まれたオートキャンプ場やキャンピングカーで満車になる道の駅を見ると、言われるままにお仕着せの商品を買う味気なさを感じます。キャンプの醍醐味は朝夕で表情を変える自然の風景と情緒だと思いますが、密集する住宅と狭い空しか見えない都市を抜け出しながら自然の元に来ても同じことをする消費行動は疑問です。オーバーツーリズムは観光が抱える古くからの問題ですが、皆が同じ場所を目指す工夫のなさと、休日への需要集中もあり事業者が売上至上主義を取ることが原因でしょう。放置された森に人が関わることで、環境保全とビジネスを両立しながら自然豊かな場所ならではの楽しみ方を提案することは可能だと思います。

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