以前なら休暇の予定を立てる時期ですが、世間には「欲しがりません勝つまでは」の雰囲気が広がります。お金を使いたい人はいくらでもいてすぐに需要は回復するという楽観論と、消費者の意識と世界は元には戻らないという悲観論がありどちらにも一理ありそうです。行きたい場所を考えるとバリ島のウブドあたりで夕刻の熱帯特有の風情のなかでガムランや蛙の声を聞きたいとか、アメリカの国立公園で大草原を移動する動物を眺めながら山に沈む夕日を見たいとかありましたが、少し心境が変わり外からのアトラクティブな刺激よりも、山のなかで一人自分と向き合える場所で時間を過ごしたいと思います。誘惑にかられる人生は何かに依存する人生であり、自分の欲求においても人間関係においても依存は見返りを要求します。自分の判断だと思っていた脳内システムは気づかぬうちに外から操られ、言われるままに財布を開くようになります。外部の刺激はいつも魅力的な表情を見せますが、一方で日々の何気ない瞬間に満たされる権利を放棄していると思います。毎日が嬉しくて仕方がないような充足した日々は消費では実現できないのでしょう。