明るさが気にならない日本人

一年前に今の家に引っ越した頃は家人から部屋が暗いと言われましたが従前の日本の住宅は明る過ぎると思います。これは慣れの問題で、オフィスはともかく家でも蛍光灯を煌々と点灯させる日本の住宅は異端でしょう。日本人は目の虹彩が濃く光の影響を受けにくいために欧米人ほど明るさが気にならないこともその原因とされます。アマンリゾーツなどのラグジュアリーホテルでは照明設計を専門企業に任せて多額の設計料を払いますが、日本人にその感覚はなく、ただ明るさだけを求めます。人類は数百万年もの間暗闇で過ごしましたが、140年前に電球が発明されてからすべてが一変しました。せめて寝る前3時間はできるだけ光量を落としパソコンの画面も暗くしますが、夜間も明るい都市の生活は不健康です。以前地方都市に住む友人宅で夜ラブラドールの散歩に行くと街灯がないために自動販売機の明るさに目が眩んだのを思い出しますが、これは正常な感覚でしょう。一度暗さに慣れてしまえば夕刻以降は明る過ぎるコンビニに入りたくなくなります。闇夜にキャンドルで食事をするようなロマンティックな生活は日本の住宅には似合わないのでしょうか。

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