執着の純度を増す時代

最近は車をあまり使わなくなり、日本工学院に行く水曜日は貴重な機会です。わずか75馬力しかないフィアットはこれまで乗った車のなかでは最短で14万kmを走り一番愛着を感じます。たまにかける洗車機以外に手入れをすることもなく、車よりもむしろ運転が好きなのでしょう。そのためか次に乗りたい車が思い浮かびません。強いて上げるなら免許を取った頃の車でFiat 131のアバルトなどはその代表です。昔の車であれば変に執着もわかずその時代をリアルに取り戻せる回春効果があると思います。機械と人間の関係を考えると今は幸せな時代ではなく、どこかで時代の歯車が狂い最新が最良ではなくなったと思います。今ほどあからさまに豪華になり、歯止め無く車の馬力が上がる時代は執着の純度を増しただけで個人的な思い入れの対象にはなりません。最も幸せと感じたのは車なら1980年代ですし、パソコンならほとんどの操作をショートカットで動かせたOffice 2003の時代でしょう。もちろんこれは年代による違いでしょうが、5G、6Gと進む社会は人間の幸せとは違う尺度で進歩しているように見えます。

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