4月1日に気の利いた嘘をつくという習慣はすっかりすたれた印象です。ボルツワーゲンことフォルクスワーゲンのアメリカ法人が法人名変更の虚偽説明をした一件は洒落で済みません。嘘のセンスがいまいちでマーケティング能力の無さを晒した上に日にちを間違え株価まで乱高下したとあっては事態は深刻でリスク管理能力が疑われます。ホンダが公開した「スーパーカブ製造方法」も苦笑すべき内容でした。笑いのセンスが後退した反面世論操作のための嘘は大規模かつ巧妙になったと思います。嘘の中には相手のことを思った許されるべきものもありますが、多くの嘘は自分の利益のためにつかれます。誇張や印象操作、サブリミナルなどマーケティングテクニックや交渉術の進化は嘘の境界を曖昧にすることで罪悪感をなくし嘘が巧妙化される社会を作っています。さらにはファクトチェックを語りながらプロパガンダに利用する人まで現われました。人事採用の担当者に必要なスキルは求職者の語る嘘を見抜く観察力と洞察力ですが、白昼公然と嘘が語られる現代を生きるすべての人にその能力が求められると思います。