満たされる虚しさ

何年も不調を抱えたことはないのですが、強いて言えば眠りが浅いことが悩みです。就寝後4、5時間するとちょっとした音や明かりで目が覚めてしまい、目覚まし時計を使う必要がなくなりました。人体は一人一人がユニークな存在で、7時間睡眠が最も長生きといった画一的な迷信は信じないのですが、深く眠りたいときは睡眠負債を増やすために夜更しをします。眠りに対して体を飢餓状態に置くと普段より長く気持ちよく眠れ、不眠症を訴える人の多くが自分は不眠症だと思い込む眠り過ぎだと思います。食べ過ぎの解消に断食が適すのは、体を飢えさせることで食事に対して繊細になり少量の食事に満足するのと似ています。睡眠負債があるから快眠でき、空腹状態だから食事が美味しいように、人間の体が進化の過程で身に付けた美徳は、満たされることなく欠乏状態において体調がベストになる性質だと思います。一方で満たされることに虚しさがつきまとうのは、欠乏への恐れから満腹状態を続けることで代謝が正常に行われず免疫力も低下するからでしょう。

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